毎年、「まちたんけん」という授業で、私の店に見学に来てくれます。
あらかじめ、話し合って決まっている質問内容は手渡されているので、大人の答えを用意して、当日を迎えるんです。だいたいその時間はお客様を仕事してることになります。今年も仕事中でした。その時のお客様のご迷惑にならないように、質疑応答しながら散髪することになります。
今年のお客様は、店で一二を争うほどの優しい70代男性I様。ニコニコと子供たちを迎え入れました。
「どうしてこの仕事をしてるんですか?」
「一日に何人くらい、きますか?」
「一番つらいことは何ですか?」
「どんなハサミを使いますか?」
などに答えながら、子供たちの元気な声と明るい表情に力をもらいながらの散髪。
子供たちも決まりごとの質問は尽きて来て、じょじょに打ち解けて来て、 アドリブが飛び出します。
「いつもこの店に来るんですか?」とI様に質問!こりゃおどろいた!
と、I様も楽しそうに答えられます。
「はい、おじちゃんはね、13年前に初めてこの店に来た時からずっとここに来てるんだよ。とっても気に入ってるんです。この散髪屋さんはね、仕事は上手で、お話も楽しくて、なんでも教えてくれるから、とっても楽しいし大好きなんです。」
え、、、と。
ほめごろし?
子供たちの前で、背中に変な汗を感じた50歳理容師です。
後日届いた、お礼の手紙。うわ、、、、うれしいなぁ。。。ちゃんと考えて書いてくれてるなぁ、、、マジ嬉しいです。