理容師とは名乗らず、気になるサロンに客として髪切りに行って20数年、店目線じゃなく客目線で見える、良い点「〇」・気になる点「×」。
自店に、良い点「〇」は取り入れて、気になる点「×」をやらない、を繰り返してるだけで満足度が上がっていくんです。
他人の「×」って、自分もやってる可能性が高いんですよ。
「〇と×」にはいろいろあって、WEB・店頭・ご案内・衛生・技術などなど。技術の優劣は簡単に消せないけど、それ以外の「×」は意識して消していかねば。

リアシャンプーはネープが枕に乗ってるのですすぎがむつかしい
多くのサロンでのリアシャンプー時、ネープのすすぎ方が「×」。フロント、トップやサイドは手とシャワーで効率良くコシコシすすがれるけど、ネープのすすぎは体勢の関係で、頭部を持ち上げる手とシャワーを持つ手とで両手が要るので手でコシコシができず、時間を長目にシャワーを掛ける非効率なすすぎ方のサロンがほとんど。中には本当に洗い足りないサロンも少なくない。
自分の店はフロントシャンプーだったんで

フロントシャンプーは頭部まるごとゴシゴシできます
『まぁこんなもんか、自分ならきっと工夫して、しっかり洗うだろうなぁ。』
と遠く考えてたが、改装してリアシャンプー『 YUMEスイング』を導入したら、ネープをコシコシすすぐのは無理だってことが分かった。

YUNEスイング設置
しかも、ネープすすぎのタイミングで、シャワーヘッドをホルダーに置く「手離れ時間」がある。その間、お湯が出っ放しになってもったいないぞ。

青矢印の部分が『捨て湯』
『捨て湯』。「捨て水」じゃなくて「捨て湯」はかなり無駄だ。エネルギーを使ってお湯にしたのに、お客様の快適性にいっさい関わることなく直接排水される。量ってみたところ一人当たり1~3リットル!一年だといったい、どれくらいになるんだろう?
理美容店を利用する日本人が男女6000万人づつとして、
女性はほぼ全員がリアシャンプー5回/年。一回に付き5リットルの捨て湯
男性は3分の1がリアシャンプー6回/年。一回に付き3リットルの捨て湯
ざっと計算すると130万m³/年以上の捨て湯。東京ドーム一個分以上。これを無くせばすごい節水です。
また、お湯を沸かすのにガスを使う場合、およそ倍の体積のガスが必要なので東京ドーム2個分以上のガスも無駄に消えてる計算です。これも無くせば凄い効果!