ザブリナ 4 〈もしかして世界初?〉

ザブリナ
知財確保はインピット

ザブリナ試作品(3Dプリンタ形成)

この試作品を同業種に広めていくってことになると、知財確保とかやっといたほうがええんかなぁ。。。??? 

未知の事柄なので、自分で考えてたってさっぱりわからないし時間の無駄、奈良県産業振興総合センターにある一般社団法人 奈良県発明協会(通称インピット)に電話で問い合わせしました。 

『発明についてお聞きしたいのですが?』

「いつ来れますか?」 

『時間があるなら明日にでもお邪魔できます』

「では明日にどうぞ」

と、トントン話が決まって、試作品を持って相談に行きました。 

世界初かも?

担当の方に、課題を感じそれを解決する着想を得て自作、試作品完成、そして使い方や効果まで説明したら、 

「どうも今までにない器具ですね、ネットで調べてみたけど世界初かもしれません」

ってことで、特許申請を進められて、申請業務を請け負ってくれる弁理士さんの手配までしていただきました。  

翌週に弁理士さんが見えて、ザブリナが無い場合とある場合の違い

・ネープのすすぎやすさ

・「手離れ時間」の捨て湯0

・作業時間の短縮

 など、二時間にわたって理論で説明し実演した内容をびっしりメモして帰られました。2025年2月に、一切の申請書類が完成し、意匠登録・登録商標・特許申請を完了しました。 

あとは、申請結果を待つだけ。人生で、一回でいいから特許なるものを取ってみたいと思ってたんですよねぇ、、、どうなりますことやら。。。

 

【発明の名称】 シャワーヘッド用保持部品及びシャワーヘッド

【技術分野】    本発明は、理容室や美容室等の洗髪台に装備されたシャワーヘッド用の保持部品、及び当該洗髪台に装備されたシャワーヘッドに関する。

【背景技術】    一般に、理容室や美容室には、シャワーヘッドが装備された業務用の洗髪台が設置されている。特許文献1にも記載されているように、業務用洗髪台のシャワーヘッドは、一般的な浴室用シャワーヘッドのような持ち手部分がなく、手のひらに収まる程度の小さなサイズに形成されている。そのことにより、理美容師は、洗髪台の限られたスペース内であってもシャワーヘッドを適切に回転させながら洗髪することができる。

【発明が解決しようとする課題】    ところで、顧客である被洗髪者は、洗髪台で顔が上を向いた仰向け状態で洗髪される。このとき、被洗髪者の頭は、首の後側部分において洗髪台の縁に支持されている。したがって、理美容師(洗髪者)は、被洗髪者の首の後側部分を洗うために、その頭を持ち上げる必要がある。すなわち、理美容師(洗髪者)は、被洗髪者の後頭部を片手で持ち上げた状態で、他方の手で把持したシャワーヘッドにより、当該首の後側部分に対して水をかけ流す。

 しかしながら、片手でシャワー水を首の後側にかけ流すだけでは、洗髪剤を十分に洗い落とすことが難しく、首の後側に洗い残しが生じやすいことに加え、洗髪に時間がかかって水の使用量が無駄に増えるという問題がある。

 本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、洗髪者が被洗髪者の首の後側を素早く確実に洗い流し得るシャワーヘッド用保持部品及びシャワーヘッドを提供することにある。

 

特許拒絶通知

と、1か月後に弁理士さんからのメールに驚きの文言。

特許庁からの「特許拒絶通知」

【すでに似たような特許があり、あなたがそれを見て本品を着想した可能性がある】と、新規性の問題で特許申請を拒絶する旨と、書かれています。読んでびっくりしたのなんの!!!

しかしまぁ、そこは本職。メールはこう続きます。

「拒絶通知が来たので申請内容に補正を加えて引き続き対応します。」

と冷静。こういう展開は常のようで、そうやって特許獲得を目指すんですって。 

特許を取ったからと言ってどうということはないんですが、人生で一回くらいは特許取ってみたいですからね。

今後は補正に対する返事待ちというところですが、また拒否されてもまた補正をかけるのみです!ちょっとお金が加算されるんですけどね、、、。 

 

(3)引用文献の説明
 これに対し、審査官殿のご指摘のように、引用文献1には、シャワーヘッド用保持部品であって、前記シャワーヘッドに取付固定される取付部と、前記取付部から前記シャワーヘッドにおける水の噴出側である正面側であって当該水の噴出方向に対して斜め方向に延びる係止部とを備えたものが記載されています。
 引用文献2には、シャワーヘッド用保持部品であって、前記シャワーヘッドに取付固定される取付部と、前記取付部から前記シャワーヘッドにおける水の噴出側である正面側であって当該水の噴出方向に対して斜め方向に延びる係止部とを備えたものが記載されています。

特許の予算

自分で申請用紙を書いて提出するなら法定費用(数万前後)で済みますが、書類の書き方が専門的過ぎて素人にはほぼ無理です。したがって弁理士さんに依頼するわけですが、ざっと50~100万ってところでしょうか。最初の申請書類で費用が発生し、補正も都度課金(数万単位)されますので、スンナリ行って欲しいとこですが普通は二・三度の補正があるそうです。