和歌の浦と浅からぬご縁

寅さん

和歌の浦と言えば、「39作 寅次郎物語」のロケ地。

近いし(自宅から100㎞)温泉だし、一泊で行ってみようと思い立った1月中旬、あるお客様に話すと、

『え?なんであんなとこ行くんですか?なんも無いですよ!なんで?』

とまぁ、けちょんけちょんな言い方に、

「(そこまで言わんでもいいのに、)ちょっと温泉に入りに。」

と返したら、

『実は僕、その隣村の田ノ浦出身です!』

「えーーー!びっくりしたぁ。じゃぁあのあたりは詳しいんですか?」

『子供の時はずっと走り回ってましたからねぇ。今でも親が住んでます。』

そこで、「39作 寅次郎物語」の動画をお見せすると、

『あ、これは萬波ですね、ここは観潮。これは漁港の上のトンネルで。あ、これはもう倒産して空き地で、、、』

などと、グーグルマップ観ながら実にピンポイントに教えてくださって。おかげさまで当日の探索時間が最小限で済みました。なんたって1月中旬、薄着で捜し歩くのは限界が。

 

てなわけで、和歌山駅から。

JRで和歌山に着いた寅さん。衣装が間に合わず普段着なのでしまらない。

和歌の浦温泉 萬波の敷地から見える蓬莱岩。

宿泊客じゃないのにご無理言って入らせていただきました。ていうか、泊まったホテル シーサイド観潮  の姉妹館だそうで、連絡していただけたんです。

 

和歌の浦の導入の映像から。この位置は萬波ホテルさんの私有地なんで、許可を頂いての撮影。

旅館で仲居さんをやっているおふでさん(五月みどり)を探す寅さん。あちこちの旅館で聞き込みする姿を再現。

漁港から村に入るトンネル。今はもちろん、撮影当時ですでに使われていなかったのを、この味わいのために敢えて撮影に使ったんでしょう。

これらの撮影場所を初訪問で探し当てるとなると自力ではとっても大変なんです。あらかじめ聞き取りが出来てたおかげ様、お客様のおかげ様です。

『この茶色の屋根が観潮です』と、教えていただいたホテルシーサイド観潮。まさか本編に映ってるとは知らずに偶然予約してたんですよ。しかも、撮影隊が泊まったホテルでもあるということを、チェックインしたフロントで若女将に教えていただきました。嬉しい偶然なのか、寅さんの引き合わせなのか?

本編撮影は一段上のホテル敷地からの角度ですが、今は倒産して立ち入り禁止になっていて、やや低めの角度からしか撮れませんでした。

 

ちなみに、高速乗っても面白くないんでほぼ下道の道程。和泉山脈と巻くように走ってきました。地形をなぞるように出来た道と、地形を変えて出来た道の違いが体感出来てめっちゃ楽しいんです。