ふいに、ひのとりに乗りたくなってツーリストへ電話しました。
「2週間後ですけど、ひのとりかあおによしは取れますか?」
『あ、あおによしは無理ですが、ひのとりなら先頭車両もあいてますよ』
「じゃぁそれをお願いします」
ひのとりはデビューして2年経ってるんで、ちょっと前なら押さえられるようですね。
12:00難波駅。堂々と入ってくるひのとり。
乗り込んで、まさに一番前に座ります。ワイドビューと運転手さんの背中独り占めです。
シートが座り心地すごい。
電動リクライニングで、全部倒しても後ろに気遣い不要な設計。と、寝そべってたら気持ちいいんだけど景色見れないんでもったいないかも。
カーテンも電動。そこで、難波駅で買った「ひのとり弁当」いただきまーす。
おかずは、たこ焼きと味噌カツ、手羽先と、大阪と名古屋の懸け橋と言う趣向です。
難波から大阪の街を抜けていきます。大都会は高架になっているんで目線はずっと高い。八尾や山本を過ぎて、都会じゃなくなってくるとレールは地面に降りるので、家並みを抜けて走ります。
ちょいと、車室から出て車内探検。通路には、ドリップコーヒーの自販機です。そして、窓際のベンチ。まさに列車の旅って感じ。しかもコーヒーは香り立ってうまかったです。
座席に戻って「あっ!」となりました。
通路で感じてた振動と騒音と暑さを、全く感じないわけで。要は、音と揺れと空調が高いレベルで確保されているわけです。さすがの値打ちを再確認の瞬間でした。
教育大前駅のトンネルを抜けたら奈良県。家のすきまに田や畑。見たことある場所を抜けて桜井、大和三山を見ながら長谷寺付近では山の上を走ってます。森が視界を遮り切れ目から見渡す山と棚田。
青山高原に近づくと視界は更に狭くなりトンネルばっかり続きます。
こんなとこにも駅が(三本松駅付近)、と思うほどの山間を越えたら三重・名張。
山々は遠く、平地が広いので田も畑もでかく豊かな土地柄です。今や畜産が有名ですが、牛が育つ環境と言うよりは、いないと農業が出来なかったってところでしょうかね。
伊勢に近づくと中川デルタ線で、名古屋へ向かって大きく左へカーブ(北上)します。
四日市のコンビナートが右手に見えてくると、また違った景色。海山道駅付近ではJRの貨物列車が並走してくれます。
木曽三川を越えたら愛知県。またしても大都会です。前方にそびえたつビル群に、ぐんぐん近づいてゆき足元に吸い込まれるように地下に侵入したら14:05に名古屋駅。
2時間5分の旅、満喫でした。ひのとりサイコー!
熱田神宮にお参りしてさっさと帰りの特急券を買いに行ったら、偶然にもひのとりだったのは予想外でちょっとうれしかったです。夕闇の中、景色も見えないのでたっぷり寝て帰りました。