先日、シネマコンサートなるイベントに参加しました。よくわからないまま会場に行ったんですが、いざ始まるととんでもない感動でした。
そもそも、観たことのある映画「第50作 男はつらいよ おかえり寅さん」は、シリーズ50年目にして最終作として撮影された作品。ことさら、観に行くまでもないんですが、
山田洋二監督
倍賞千恵子さん
前田吟さん
吉岡秀隆くん
北山雅康さん、と出演者さんのトークショーが観れるってことで申し込んだ次第。監督にいたっては92歳、公でのお姿もあとどれくらい拝見できるか、と。
現場の空気を吸ってた人にしかわからないお話がドンドン出てきてファンには大満足の30分でした。11000円の値打ちはあるなぁ、、、。
そして、5人のゲストたちも着席なさって、始まる本編。表題通りに、作品の音楽トラックを使わずに生のオーケストラで当てるというわけです。
いざ始まってみるとこれがすごい。音量、音程、リズム、タイミングが作品にピッタリ合わさって完璧という言葉にふさわしい技量と完成度。これがたったの一回だけで終わりとはもったいない!!!
作中、おもしろいシーンでみんなが笑いをこらえてるんだけども、たえきれず笑っちゃう声があちこちで漏れ聞こえるわけです。次おもしろいシーンが来るとさらに笑い声が増える。また次ではもっと増えて、もう誰も堪えなくなって会場中が笑いの渦なんです。5000人大爆笑!
私が寅さん映画を好きになった時はすでに、渥美さんはこの世の人ではなかったんでロードショーで味わった経験がないんですが、往年の寅さん映画ってこんな空気だったんだろうなぁ、その中にいると思うととっても嬉しくなりました。エンディングで、渥美清さんが生オケで歌うメインテーマを聞きながら涙が止まらなくなりました。
最後に、演奏者の皆さんへのスタンディングオベーション。
5人のゲストたちは、自分の作品で5000人が笑ったり泣いたりしてる姿を肌で感じて、ともに泣いてらっしゃいました。
やっぱり寅さん映画、素晴らしいです!