名画座-SHIN-不知火検校

不知火檢校

昭和35年 大映 森一生監督・勝新太郎主演

いやぁ、なかなかの作品に出会いましたねぇ。不知火検校の意味すら分からず「聞き覚えのある単語」ってのと、勝新太郎主演と言う部分で借りてみましたが、思わぬ誤算!

 

これはまぁ、面白い。江戸時代、視覚障害者が按摩さんになるわけですが、なかでも身分の高い人に按摩をする人は幕府からそれなりの官位をさずかります。この最高位が検校で、杉の市(=勝新太郎)はその弟子のひとり。出世して検校となり、良いことも悪いことも思いのままに成そうという野心家。

 

ただし、検校に出世するためには、家柄・人柄・お金が不可欠。家柄はまったく無いけど、悪知恵と、悪事で稼いだ金で見事思いを遂げるが、その矢先、、、。と言うお話。

 

盲目の杉の市が働く悪事の見事なこと。道端で苦しくうめき声を出してる旅人があり、按摩の腕前ですっと楽にさせてやる。が、彼が二百両の大金を持ってると聞くや、取り出した針で一刺し。その大金を懐へ、という手際の良さ。それと対照に勝新太郎独特の、屈託のない笑顔と周りを油断させる所作。大悪党だというのに憎めないその人柄は、勝新でなければ出せない味かも。

これが大ヒットして、のちの人気シリーズ「座頭市」につながる訳ですから、大河の源流のような位置取りですね。これは見ないとだめですよ!

 

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