名画座-SHIN-

迫「真」の演技

殺陣師段平 ’62 大映 瑞穂春海監督

主演の中村鴈治朗さん演じる、大正年間に活躍した実在の人物。

芝居の殺陣を付ける役なんですが、大阪が舞台なんで大阪弁です。自身大阪生まれなので本物の大阪弁なんですが、これがもう、芝居とは思えない。無学文盲役なのでちょっと行儀悪い言葉使い。なんていうかなぁ、、、きれいな手ぬぐいを絞ったらきれいな水が出ます。汚い雑巾を絞ったら汚い水が。行儀知らずのあか抜けない人間から搾り出した大阪弁はまさにこれ、という見本です。作ってない。にじみ出るという言葉しか当てはまらない。開始10分もしないうちに飲み込まれて、この人が段平にしか見てこない。さらにその段平が好きでたまらなくなる。芝居所作も抜群。

演技の旨い役者、私見では坂東妻三郎、ミヤコ蝶々、香川京子、田中絹代あたりがトップだと思っていましたが、ぐいっと差し込まれました。日本映画が最盛期の時代、すごい役者っていたんですねぇ。

この85分は、無理してでも作るべきです。面白くなかったら僕が謝ります。殺陣師段平 最高!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

謹賀新年 ひつじ年

次の記事

女性の皆様